こっち

新しいブログを別サイトで始めた。棲み分けが必要だ。こんがらがった毛糸をぶちぶちとちぎって、あっちとこっちにわけよう。こっち側。

夢日記

夢の中の女の子は、右手の親指を噛みちぎって自殺した。本当は自殺じゃないんじゃないか、って僕が捜査に乗り出して、その捜査が軌道に乗り始めたところで夢から覚めた。犯人が見つかっても、なんの解決にもならないよなあ、と内心思っていたからかもしれない。生き返るわけでもないし。なぜ、なんの解決にもならないかといえば、その夢は、ある種の恋愛夢であり、僕はその変死した女の子のことが好きで、その女の子のことだけが好きで、それ以外の人たちのことは、一同級生としか認識していなかったからだ。そういう設定だったからだ。よく、理屈がわからないけれど、いろんな年齢層の人々が僕と同じ学年って設定で二泊三日の合宿に参加するという夢でもあった。その二泊三日の合宿中、二泊目の就寝中に、その女の子は変死したらしい。実は、僕は、その死に様を目撃していない。三日目、どこにもその子がいないことを不審がって、その子を探すうちに、死んでしまったから、この場にはもういないのだ、って噂話を聞いた。不思議なことに、それはただのたわいもない雑談であり、みんなどんどんその子が死んでしまったことを忘れていくのだった。合宿が終わり、ごく普通に授業が始まった。それが嫌で、僕は捜査に乗り出した。合宿には参加していなかったが、とてつもなく頭脳明晰な先生がいて、その先生に協力を仰いだ。はじめ、知らん顔していたが、何度も何度もしつこく頼み込んだら、ようやく本腰をあげてくれた。授業は全て休止になり、僕とその先生の捜査の時間になった。一人一人に、合宿の三日間、いつどこで何をしていたかを聞き込んで行った。そんな折、どこからともなく夢製作者が現れて、「今の所、こいつを犯人役にしようと思っているんだよね。ほら、伏線張っているだろう。でも、あまりにあからさまだから、やっぱり、こいつじゃなくて、あいつを真犯人にしてしまおうか」などと身もふたもないことを教えてくれた。よく、考えてみると、変死した女の子はずっと昔にふられて子で、僕自身、なあんだ、という気持ちになった。

その女の子は、夢の中でとてもプライドが高く、周りと決して馴染もうとしない、という役回りだった。僕は、その子のことが心配で、その子が泊まる部屋に行って、その子に合わせた会話をした。その子はその時確かに笑ったはずで、そんな楽しげな晩に、自殺するなんておかしいな、というのが、僕側の自殺を否定する論拠だった。夢から覚めてみると、極めて薄弱な根拠だ。

物語性があり、それゆえ面白い娯楽性のある夢だったけれど、同時に、悲しいような寂しいような、もうこの続きは見なくてもいいやって内心思ってふっと目覚めてしまうような夢であった。

数多くの夢同様、細部の設定はあるようでなかった。僕は小学生のような高校生のような大学生のようなよくわからない立場にいた。馬術部の合宿のようなゲーム部の合宿のようなよくわからない感じであった。宿泊施設は和風の建物であった、という点は割と確固としていた。